スタイルブック完成のご挨拶

構想を練っていたスタイリングブックの企画をようやく実現することができました。この企画の実現に伴い、初めて弊社のウェディングドレスをみて下さる方のためにも自己紹介をさせていただきます。

creaはウェディングドレスをデザインから起こし、生産管理を行い全国のレンタルショップやホテル、結婚式場に商品を卸すメーカーです。私共が納めた商品はレンタル商品として全国の花嫁に利用されます。

このようなメーカーは実は数多く、私自身その業界の中で十数年過ごしてきました。国内のドレスメーカーが企画するここ最近人気のブランドのドレスは、スタイリングからブランドイメージまですべてを作り上げ、販促物と商品をセットにして提案する・・という方法が主流のようです。ヘッドドレスからネックレスまで、ドレスとセットで企画した商品です。

しかし、そのような中でエンドユーザーである花嫁達が本当に望んでいるのは、そういったことではないのではないか・・?という疑問がかねてからありました。

メーカーが提案する商品をそのまま丸ごと花嫁の前に差し出すことではなく、「さまざまな個性や希望をもった花嫁に的確なコーディネートを提案すること」なのでは、と。

花嫁がドレスを決定するためには、ドレスサロンの接客担当者がとても重要な立場にあります。花嫁の希望をきき、個性を理解し、アドバイスをし、1社員として会社の利益をあげることにも貢献し、何よりもお客様である花嫁に喜んでいただくこと。いろいろな意味で高いスキルが求められる仕事だと思います。

その必要不可欠な接客力のなかに「コーディネート力」というものがあると思います。メーカーが企画したセット商品をまるごとそのまま花嫁に提案すればコーディネート力は必要なく、ある意味「楽」かもしれません。

しかし、楽な方向に流れていくことを続けていると、確実に接客レベルは落ち、多様な希望をもって店を訪れる花嫁達にも失望されるに違いありません。

creaはこの現状にストップをかけなければならないと考えました。

メーカーの作り上げたブランドイメージをそのまま使うのではなく、花嫁にショップ独自の提案をして差し上げられる接客力をつけていただきたい。そのお手伝いをしたい。creaのドレスを仕入れてくださったショップに最大限ドレスを活用していただきたい。着てくださる花嫁にも喜んでほしい。

そのような思いからこの企画を考えました。

creaのドレスを花嫁達におすすめしていただく際の参考になりお役に立てれば、という事もあるのですが、私自身スタイリングの可能性を探ったり試したりしながら今後の商品開発に生かせれば、と思っています。

また、ドレス探しをされている本来の主役である全国の花嫁達にも何かの参考になればと思い、このような形で誰でも見られるWebサイトを作ることにしました。

年2回のコレクションの発表に合わせて、そのシーズンのデザインのドレスを使って更新していく予定です。ご意見やご感想などいただければ最大限今後に役立てていきたいと思っております。花嫁の装いに関わる皆様とこのサイトを末永く育てていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
                                     
crea代表 西浦博正


コーディネイト例は、スタイリングブックにてご覧いただけます。
日本の花嫁のウェディングスタイル研究会J-Brides laboratory